2009年10月10日(土)15:37

ポーランドは最後から2番目にリスボン条約を批准

AFP

ポーランドは加盟全27ヶ国中最後から2番目に批准を完了した。レフ・カチンスキ大統領は「今日はポーランドと欧州連合の歴史においてきわめて重要な日だ」と署名の前に語った。これで条約の発効には、欧州統合懐疑派のチェコのヴァーツラフ・クラウス大統領の署名を残すのみとなった。

アイルランド国民は賛成によって条約を「再生した」。したがってもはや批准の障害はなくなった、とカチンスキ大統領はワルシャワの大統領府で語った。アイルランドは先週末二度目の国民投票を行い、明確な賛成多数でリスボン条約の批准を承認した。カチンスキ大統領はアイルランドが批准したならば署名を行うと述べていた。ポーランドの議会はすでに2008年4月に批准を承認している。

ドイツのフランクヴァルター・シュタインマイヤー外相(社会民主党SPD)は、条約発効に向けた「最後から二番目の一里塚」に到達したことを「嬉しく思う」と述べた。ポーランドとドイツは「緊密なパートナーかつ友人として」今後とも「強い欧州」を推し進めていく。その基盤となるのがリスボン条約だ、と外務省は声明を出した。これでチェコの批准の道も開かれたと思うとシュタインマイヤー外相は語った。

ワルシャワで行われた式典には欧州委員会のジョゼ・マヌエル・バローゾ委員長、欧州議会のイェジ・ブゼク議長、ならびにEU議長を務めるスウェーデンのフレデリク・ラインフェルト首相も出席した。式典では肝心の署名の際にカチンスキ大統領の万年筆のインクが切れ、出席者の笑みを誘う一幕もあった。

カチンスキ大統領は「ポーランドとEUにとって重要な一頁」を開いた、とバローゾ委員長は語った。ラインフェルト首相は、ポーランド大統領の署名は「私たちをさらに一歩前進させた」。EUは条約の発効に向けて、今はチェコの批准を待ち焦がれている。「私たちはもうこれ以上延期してはならない」、と語った。

チェコではまだリスボン条約の合憲性に関する憲法裁判所の判断が求められている。加えて、リスボン条約をたびたび批判している欧州統合懐疑派のクラウス大統領の署名が残っている。 リスボン条約はEUの行動能力と民主性を高めるもので、2000年に調印された欧州基本権憲章にもはじめて法的拘束力を与えている。

原題:Polen ratifiziert als vorletztes Land EU-Reformvertrag




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